2017年 くまもと産地研修 2日目
ブログをご覧頂きありがとうございます。
本日は、くまもと産地研修2日目です。
いよいよ農家さんの作業場にお邪魔して
製織体験をします。
今回、お世話になった農家さんは、
前橋 勝さんご夫妻です。
畳表の品評会で農林水産大臣賞を受賞したこともある
一流の農家さんです。
早速作業場にて説明を受けながら
製織体験がスタートしました。
本来なら初めに保管してあるい草を
長さで選別するため選別機にかけます。
ですが今日は、天気が雨で湿度が多いため
選別はできませんでした。
い草は、水分がを含みすぎる(湿度が多い)と
変色してしまう可能性があるためです。
またい草が乾燥しすぎていても
なめらかに織れなかったり、い草が切れる原因となります。
実際には、織機自体も湿度が多い日は、動かさないことも
あるし、色が変わりやすいので織るのが難しいそうです。
あるし、色が変わり織るのが難しいそうです。
こちらが実際の織機の様子です
五八ひのさらさという高級な畳表を織っています。
まずはじめに長さに選別し適度に加湿させたい草を箱から取り出し
い草にテカシ(加湿)をします。
すでに前橋さんが加湿を加えてくれたい草です。
箱からい草を取り出します。
作業台でい草を広げて2次加湿(テカシ)を加えます。
この日は湿度が高いので少なめに加湿してみました。
い草を束ねててもみしてなじませます。
もう一度い草を広げ変色や折れた草がないか見て
あった場合は取り除きます。
悪い草を抜いてみました。
い草を広げさらに悪い折れた草などを抜きます。
根付き(根を揃える)後、根の余分な部分をカットします。
もう一度根を付いていよいよ織機にい草をのせます。
根っこを機会側に向けて織機の両側にしかけます。
織機のにかけたい草の根の部分です。
織機によって畳表に織られていきます。
黒い筋から上が自分が選り出しした部分です。
名前入のタグを挟みました。
畳表が完成していきます。
ここまでが織機のよる作業です。
次は仕上げ作業です。
畳表を織った段階で出来てしまったい草の切れた部分などを
補修する作業です。
まずは前橋さんにお手本を見せてもらいました。
畳表にできてしまったこのようない切れを
直していく作業です。
実際に仕上げ作業をしてみました。
仕上げ包丁という道具を使います。
最後に織り上げた畳表を確認してみました。
この後は日干しして乾燥させ保管庫に
畳表を保管し出荷を待ちます。
ここまでが畳表の製織工程です。
実際に製織工程を体験してみて
作業の大変さが分かりました。
最後に現在の田んぼのい草の様子をみせてもらいました。
このい草が6月から7月には、長いもので約160cmほどまで
伸び刈り取られることになります。
い草の生育には、3月から4月の天気が左右するようで
その時期に晴天が続くとい草がよく育つそうです。
今年のい草がよく育つ事を願ってきました。
これで熊本県の産地研修は終了となりました。
次は、10月の品評会にまた熊本にきたいと思います。
長々と見ていただきありがとうございました。