畳Q&A

畳の歴史

画像の説明

畳の起源は古く、神代の時代からすでに
あったとされていますが,現在の畳としての原形は,
平安時代に、宮中・公家の家内に現れます。

そして、鎌倉時代から桃山時代にかけて書院造りが
発展する過程で畳が部屋全体に敷かれるようになります。

江戸時代に入ると御畳奉行という役職が
つくられたほど、畳は武家,特に大名にとっては
重要なものとされ、江戸時代後期には畳の職人制も
確立されますが、日本の住居全体に
普及したのは戦後のことです。

高温多湿の我が国では、畳は最適の床仕上げ材です。

洋風化の波で、日本の伝統文化であった畳も
一時その存在が危ぶまれた時期もありましたが、
最近では改めて畳本来の素晴らしさが
見直されるとともに、そのデザイン性も見直され、
従来の和風空間に加えて、洋風空間にも
畳が使われるようになってきました。

畳Q&A こんな時は?

Q.インクをこぼしてしまった時

A.牛乳で湿らせてふき取る

Q.灯油、醤油をこぼした時

A.こぼした上に粉末の洗剤・クレンザー・塩・小麦粉・ベビーパウダー等をふりかけ、充分に液体を吸い取らせてから掃除機で処理し、その後固く絞った布で何度も拭く。

Q.クレヨンがついた時

A.クリームクレンザーをごく少量、乾いた布につけ丁寧にこする。

Q.フェルトペンがついた時

A.油性のものはマニキュアの除光液でふき取り、水性のものはクリームクレンザーでふき取る。

Q.カビが生えた時

A.消毒用アルコールを布に染み込ませふき取ってから風を通して乾燥させる。

Q.ダニが発生した時

A.掃除機で数回吸い取り、風通しを良くしたのち除湿機で乾燥させる。

畳を末永くお使いいただくために

はじめに、新しい畳表には生産工程での”泥染め”による染土という先人の考案した粉状の粒子がついていますので、染土のついている所とはげた所でむらに見える場合がございます。よって、お使いになる前には畳の目に沿って掃除機で粉を吸い取っていただいて後、乾拭きにて軽く拭きあげてください。汚れやしみではありませんのでご容認ください。また畳表は、産地で作られた後折りたたんで保管されます。その際に、折れすじができて畳に仕上げた時に横に1本傷のような線が入ることがあります。この線は、使っていただくうちに自然と消えるものです。

(泥染め)とは?

畳表に使用されている草を”い草”と呼びます。このい草は刈り取り直後に粘土質の土(染土)を水に溶かした中へ浸します。こうして染土をい草に付着させることにより、乾燥を早め、茎を保護して変色を防止しています。また、均一の色上がりと独特の香りをもたらすためにも、一番大事な作業工程なのです。畳は植物性商品です。呼吸をしていますので風通しを良くして長くお使いください。また、最近の畳の中にはワラを使用しておりません。畳の中に差し込むタイプの殺虫剤は畳を溶かす恐れがありますのでご使用をお控えいただくようお願い致します。畳は使用度合いによりますが、4,5年経って畳表の張り替えをしてご利用いただきますと10年あまり長く使用できます。


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